KinkeshibootlegCollection

パチモノは人気商品の宿命？
～「作品コンテストにおいては類似品（ニセ物）は対象外となります」～

キン消し蒐集に付いて廻るパチモノ。
当時のブ～ムのなかで様々なパチ消しが登場しています。
パチ消しと括っていますが全くのコピー品からバンダイに先んじた無版権もの、
業者完全オリジナルの類似品まで様々な物が存在していました。
今回のコーナーは現存する台紙を中心に進めていきます。
今後各パチ消し個々のページを作るまでのつなぎとして
パチ消し「概論」をお楽しみください。

第１章＜コピー商品＞
キン消しのブーム期を体験されている方は当然ご承知だと思いますが、
駄菓子屋の胡散臭い自販機ではこれらの台紙でパチ消しが売られていました。
左のタイプだとまだ「胡散臭い」イメージは十分伝わりますが、
右のタイプだとお手上げですね。罪深い商品です。

ブームが加熱していた８４年上半期、バンダイの正規自販機に新商品が投入されると
あっという間に完売御礼、次回の入荷まで全く買えない時期が続きました。
毎日が勝負の小学生が次回入荷まで待てるわけがありません。
目の前の駄菓子屋の自販機ではこれらの台紙が手招きしてるわけです。
少々怪しくてもその日に新しいキン消しが手に入るわけですから、
これらのコピーキン消しは子供にとっては「必要悪」だったんでしょう。
アタリの紙が出てくるとお店のおばちゃんがデカケシと引き換えてくれたそうです。

今回ご紹介できませんでしたが一体型のワザ消しもこのようにパート１６の台紙のコピーに
一体型ワザ消しがブリスターパックされた台紙で販売されていました。
＜コピーミニブックいろいろ。裏面にもびっちり載ってますが割愛。＞
↑おそらく初期のコピー商品のミニブック。「超人分布図」という地球儀を模した球体ケースに入った
　正規のキン消し商品のミニブックのコピーだと記憶しています。
↑「決め技パック」のコピー商品のミニブック。袋売りの「超人レスラーマン」という同様のコピー商品有り。
 
↑正規品パート８＆９の完全コピー。
＜パチ消し店頭クジ商品＞
珍しいクジ版コピー消し。アタリの上位５番までは丸越の正規デカケシ、
６番から１２番までは「超人必殺技」。ミニブックは上に掲載したヤツと同じです。一回３０円でこの内容はオトクなんでしょうか・・・。

 第２章＜無版権オリジナル造型＆オリジナルキャラクター＞
「コピー商品では子供たちの心はつかめない。ウチはウチの技術力で勝負や！」
そんなアツイ社長の声が聞こえてきそうです。
キン肉マンのキャラクターをオリジナル造型で展開するメーカーも出現しました。
丸越製ではないオリジナルのデカ消しがアタリとして用意されたり、
バイキングマンや大三元など正規品には見られないキャラが商品化されていきました。
トレインマンたちの「幻の読者応募超人」たちもこの延長線上にあります。
其の後オリジナルのアイディアでパロディファイターズやダメージヒーローズなどが生まれていき、
全くのオリジナルキャラクター、「背中に名前」シリーズやバイキンマンシリーズなどが登場することになります

↑ブリスターパックされているのはキン肉マンキャラですが、
　その真価は台紙そのものにあります。
　実は「バイキンマン」の台紙が使用されているのです。
　リングサイドには「バイキンマンオールスターズ」の文字が。
　たこ焼きマンなどのキャラクターに混じって
　タモリやアミダババアヒーローも写っています。		 ↑きらびやかな台紙です。
　当たりはデカケシだけでなくダイキャスト製の
　キン消しコピー品が用意されています。
　下段には「背中に名前」シリーズ後期の６体が並んでおり、
　これらの６体はメタリックがスプレーされています。
　バンダイ正規品の怪獣消しの影響と思われます。

第３章＜ネットオークションから画像を拝借のコーナー＞
下の画像二枚は私のコレクションではなくオークションでの画像である事をお断りしておきます。
資料性の高さから今回使用させていただくことにしました。
＜背中に名前シリーズの台紙？＞
袋詰された「背中に名前」シリーズの一群です。
これはガチャガチャ用の卸商品なのかもしれません。
バンダイではカプセル毎出荷されますがパチではカプセルは店頭回収の再利用品だった可能性もあります。

台紙と思しきイラスト右下段に謎のおっぱい超人がいますが袋の中には見当たりませんねぇ・・・。
ちなみにこの袋の中には肌色が存在しません。
良く考えてみるとこのシリーズのホンモノの肌色を見た事がありません。
手元にある肌色はこのシリーズのコピー品ばかりですねぇ。
このシリーズをコピーする業者も当然のようにいたんですね。仁義なき闘いです。
＜バイキンマンミニサイズ＞
同様にネットオークション画像です。
「燃える闘魂！！バイキンマン」
「ブタ肉マンVSバイキンマン」の文字が
印象的な袋詰です。
コレも販売方法はわかりません。
20円の正札がありますから
ばら売りしてくれてたんでしょうかね。
ちなみに同封されているミニブックが
「コンティニュー」に掲載されていた
ミニブックですね。
他のキャラクターの名前が
気になりますね。

＜おわりに＞
今回駆け足でご紹介してきましたパチモノ・ワールド、
その深遠は後日個々のページでご紹介できたらと思います。
既に「パロディーファイターズ」のページはありますので
プラパーツつきのダメージヒーローズ（仮名？）は是非とも近日中に
やっつけたいと考えております。


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